医療の発達で、胎児の疾患を先に知れることって、良し悪しだなぁ…と思う毎日です
こんにちは!助産師の宮﨑順子です。
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私が最も身近にかかわっている疾患の一つが、口唇口蓋裂。
医療の進歩で、妊娠の早い段階で告知も少なからずある。
出会った女性は、苦しんでいました。
長い長いトンネルの中を、気持ちが上がったり下がったりを何度も繰り返しながら。
告知の時期によっては、本当に女性の貴重な妊娠生活を苦しいだけのものにしかねません。
事実、私も20週という早い段階での告知。
本当に本当に!
苦しく、長いマタニティライフでした…。
もちろん、心臓やほかの臓器の疾患の合併症があるときは例外です。
口唇口蓋裂のみの場合、妊娠中にそれ以上の検査はありません。
ただただ生まれてくるのを待つのみ。
生まれてみなければ程度はわからないんです。
あまりに早い段階での告知は、母のマタニティーライフを苦しいものにするだけ。
もちろんね、
疾患のある子供を迎える心の準備と覚悟が決まるという利点。
私の転院先の担当医は、健診のたびに言いました。
「僕だったら、まだ言いません。せいぜい32~34週ごろかなあ。生まれるまでに1か月あれば、一度ガクッて気持ちが下がっても、お母さんは強くなって、お産を迎えることができるから。準備は1か月で十分。」
この先生の言葉ホントに「そうだなー」って。
早くに告知されたって、できることはない。
気持ちが上がっても、また下がってしまう。
大波小波を繰り返すだけ。
医療の進歩によって、事前にわかることは悪いことではありません。
ただ、女性や家族にもっともっと寄り添う必要があるなあと感じます。
毎月、私にできるサポートをしています。一人で苦しまないでね!!
ママとベビーの【ほっこり安心できる居場所】
浜松市北区 母乳と子育てのかかりつけ相談室
【にぎにぎCHU(にぎにぎちゅ)助産院】
宮﨑順子